格安SIMとは

そもそもSIMカードとは？

SIMカードはスマホが通信をするために必要なＩＣチップです。
SIMカードの中には電話番号や契約者のID情報が記録されています。

これをスマホに挿入することで通話やデータ通信が出来るようになります。
SIMカードの提供はキャリアや格安SIM業者ごとに行われ契約した会社以外の通信サービスを利用することは出来ません。

スマホには各通信キャリアの回線網と通信する機能が備わっているがSIMカードの中の情報を使って特定の通信キャリアの通信網と接続を行う仕組みになっています。
なのでドコモが発行したSIMでAUやソフトバンクの通信ネットワーク網に接続することは出来ません。

格安SIMは通信キャリア（ドコモ、AU、ソフトバンクなど）の通信網を借りてデータ通信や通話のサービスを提供しています。

具体的には下図のようにデータ通信の場合は基地局から交換機までを音声通話の場合は全ての設備を通信キャリアに借りてサービスの提供を行っています。

自前の回線を持っていないので通話が割高になり易くデータ通信などで多様な料金プランを用意することで通信キャリアとの差別化を図っています。

・通信キャリアの場合のデータ通信の仕組み

通信キャリアは設備投資を行って無線通信網を全国各地に用意しています。

・格安SIMのデータ通信の仕組み

格安SIMの場合通信キャリアの基地局⇒交換機までの設備を借りて独自の交換機およびインターネットへのゲートウエイを用意してサービスの提供を行っています。

・格安SIMの音声通話の仕組み

音声通話に関してはすべて通信キャリアの設備を借りることでサービスの提供を行っています。
音声通話に関しては格安SIM業者間でほぼ同じ料金体系なのもこのことが原因となっています。
ただし、最近はかけ放題などのプランを提供して格安SIM業者との差別化を図っている企業も増えてきています。

「MVNO」とは言葉の定義だと「Mobile Virtual Network Operator」の略で日本語では「仮想移動体サービス事業者」と言われています。

これだと良く判らないですよね。

簡単に書くと書くと携帯電話回線などの無線通信基盤を他の通信事業者から借り受けて格安SIMなどのサービスを提供する企業のこと

となります。

でもMVNOにも実は種類があるんです。

一般的にMVNO業者と言われる業者には下記のように２種類があります。

通信業者から仕入れてサービスを提供するにはネットワーク認証などの基盤が必要であり参入のハードルが高いので簡単には参入できないのでその仕組みを提供しているのがMVNE業者です。

格安SIMは通信キャリアから回線を借りている分設備の維持費や運営費を廉価に抑える事が出来ます。
販売経路に関してもウエブ中心で店舗運営経費人件費を抑えることが出来ています。
広告費に関してもTV　CMや新聞広告などを絞り込むことで費用を押さえています。

格安SIMがお得で廉価な価格設定に出来るているのは上記のように費用を低く抑えていることが大きな要因です。

日本のドコモやAUなどの通信業者は正直かなりのレベルが高いカスタマー　サービスを提供しています。
どういう事かというと殆どの町にショップがあって使い方の相談であったり故障受付の窓口になっていて誰でも安心してスマホを使えるようなサービスを提供しています。

でもこれかなりコストがかかるサービスなんですよね。

一方MVNO業者の場合は殆どの場合店舗は構えていなくてWEBでの通信販売が基本となっています。

この費用の差が料金に表れていると言えます。

利用できるデータ容量を細かく設定することにより価格を抑えるようにしてあります。
例えば1GB、2GBなどの通信業者に設定がないかもしくは力を入れていないような容量での販売に力を入れています。

これは勿論利用される方の状況により異なりますが一般的なライト　ユーザーを例にして比較してみます。
格安SIMの場合は大体月額を2000円台に抑えることが出来ます。

上記比較ですと月額で2,750円、年額だとなんと33,000円節約できます。

格安SIMは店舗運営費用や広告費用などを削減することで低価格の料金でSIMを提供しています。
格安SIMは料金が2,000円台/月になることが多いので現在のスマホの費用を半額以下に抑えることも可能です。

最大通信速度やエリアなどは通信業者が提供するものと同じですが、ピーク時通信速度の低下などは通信業者が提供している回線よりも発生しやすいと言われているのでこの点は注意が必要だと思います。